ダルビッシュ 怪我の原因”中4日”か [スポーツ]
ダルビッシュ 怪我の原因”中4日”か
ダルビッシュ有選手が右肘の怪我(靭帯断裂)により
トミー・ジョン手術を受けることが決まった。
トミー・ジョン手術の概要についてはこちらの記事でわかりやすく解説している。
合わせて参照していただければ幸いだ。
→ダルビッシュが受けるトミージョン手術とは?
また、リハビリの内容と復帰の目処についてはこちらの記事を参照してほしい。
→ダルビッシュ”怪我”今後のリハビリも試練か
投手にとって、肘は選手生命を左右する一大事だ。
ダルビッシュが大切な肘を怪我した原因は何だったのか。
人体というものは複雑で、こうした故障については一概に言えるものではないが、
メジャーにおける不慣れな習慣”中4日”が
根本的な原因になっている可能性が高いと見られる。
この記事では、ダルビッシュの怪我の原因を考察すると共に、
中4日という制度が抱える問題を明らかにしていく。
~目次~
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ダルビッシュ「中4日は怪我の原因になる」
中4日とは、試合と試合の間に4日の休養期間を設けるシステムだ。
過酷な投球を休みなく続けていれば、選手の肩や肘は簡単に壊れてしまう。
日本では通常、一度登板した後は6日の間を空ける中6日が採用されることが多い。
ダルビッシュ自身も日本ハムファイターズ時代は中6日でマウンドに上がっていた。
それがメジャーに移ったことによって中4日で投げる時期が続き、
肘の疲労が徐々に蓄積されていったようだ。
実際、メジャーへ昇格した日本人選手はこうした環境変化に適応し切れず、
突然の怪我に見舞われてしまうことが多い。
ダルビッシュは肘を故障する直前、2014年のオールスター前日会見の中で、
中4日についてこのように苦言を呈している。
中4日は絶対に短い。球数はほとんど関係ないです。120球、140球を投げても、中6日あれば靱帯の炎症も全部クリーンにとれる
ダルビッシュの考えでは、少なくとも中5日、
できれば中6日のローテーションで投手を回すべきであり、
そうすれば選手1人1人のコンディションは格段によくなるという。
また、中4日という過密なローテーションについて、ダルビッシュは
「僕自身は中4日で充分だ。それ以上の休養に必要性は全く感じていない」
と話していた。
靭帯の疲労は、本人にも自覚することが難しい。
気が付いた時、つまり違和感を感じた時には既に「故障」しており、
重症化すれば自然回復は見込めない。
見直される中4日制度
中4日を危険視する選手は何もダルビッシュだけではない。
海外には中6日ではかえって長すぎるという選手もいるが、
日本人選手の多くはダルビッシュと同じく
中4日という休養期間に不足を感じているという。
ところが、球団側も中6日を実現する為には
投手を増やさなくてはならず、
経済的にも戦略的にも難しい決断を迫られることになる。
メジャーの一軍選手は登録枠が25人と定められており、
日本の28人より3つ少ない。
投手の数を増やすとなると、
野手を減らさなくてはならなくなる為、、
各試合における采配の融通が利かなくなってしまうのだ。
これに対し、投手の負担を少しでも軽減する為、
1試合の投球数を100球以内に抑えることでどうにか対応しているのが現状だ。
しかし、ダルビッシュは
「問題は投球数ではない。充分に肩を休める期間さえあれば、
1試合120球でも140級でも投げられるんだ」
と指摘している。
現在、トミー・ジョン手術を受ける投手は
同手術が登場した頃に比べ、8倍に増えているという統計がある。
実際にはもっと多いだろう。
これは選手にとっても球団にとっても大きな負担となることだ。
選手の怪我を防ぐ為には、
一軍の登録枠を根本的に見直す必要がありそうだ。
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2015-03-14 07:04
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