ダルビッシュが受けるトミージョン手術とは? [スポーツ]
ダルビッシュが受けるトミージョン手術とは?
http://ameblo.jp/northbyeast/
2014年夏頃から右肘に不調を抱えていたダルビッシュ有選手が、
遂に靭帯を形成するトミー・ジョン手術を受けることを決断した。
野球選手がトミー・ジョン手術を受けた場合、
復帰には通常12ヶ月から15ヶ月という長期に渡るリハビリを要し、
今期の登板は絶望的と見られる。
それだけに、ダルビッシュの決意はまさに苦渋の決断だった。
この記事では、17日に決行される
トミー・ジョン手術が一体どのようなものなのか、
過去の前例を踏まえながら解説していく。
尚、怪我の原因についてはこちらの記事で詳しく説明している。
→ダルビッシュ 怪我の原因”中4日”か
~目次~
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トミー・ジョン手術って何?
トミー・ジョン手術は、1974年にアメリカの整形外科医
フランク・ジョーブ博士によって考案された、肘の靭帯を修復する手術である。
世界で初めてこの手術を受けた選手(トミー・ジョン)にちなみ、
この名前がついた。
トミー・ジョン手術では、まず、損傷した肘の靭帯を切除し、
そこへ本人の腿や反対側の肘の靭帯を移植する。
移植される靭帯が患者本人のものである為、
拒絶反応が現れにくいのが大きな特徴だ。
投手にとって、肘の靭帯断裂は、
従来は引退せざるを得ないほどの深刻な怪我だったが、
このトミー・ジョン手術の登場によって、
1986年以降、実に97%の選手が戦線復帰を遂げるようになった。
ただ、予後はあまりよくない場合が多く、故障前の状態に戻るまでには
リハビリが順調であっても18ヶ月もの歳月がかかるとされる。
それも、この統計は白人のデータに基づくものであり、
細胞の組成スピードが異なる日本人では、更に長期間の療養が必要となる。
リハビリの内容や予後の見通しについては
こちらの記事で更に詳しく解説した。
→ダルビッシュ”怪我”今後のリハビリも試練か
トミー・ジョン手術を受けた日本人の例
では、これまでにトミー・ジョン手術を受けた日本人選手が
その後どうなったのか見てみよう。
・田澤純一
http://blog.livedoor.jp/
2009年から右肘に違和感を訴え、精密検査の結果、
ダルビッシュと同様、靭帯の損傷が見付かった為、
2010年4月にトミー・ジョン手術を実行。
同年8月には軽いキャッチボールをできるまでに回復するが、
当シーズンの試合に復帰することはなかった。
その後、懸命なリハビリの末、最高球速156km/hを記録し、
故障前よりもむしろ優れた投球を見せた。
尚、トミー・ジョン手術を受けた選手が
球速を伸ばした例は世界中で多く見られるが、
これは集中的なリハビリにより筋力などの基礎的な能力が強化されたことによる。
・松坂大輔
http://blog.goo.ne.jp/
2011年4月頃から右肘に張りを感じ、5月17日に故障者リストに登録される。
ルイス・ヨーカム医師の執刀の元、6月10日にトミー・ジョン手術を受けた。
メジャーに返り咲いたのは翌年の6月9日で、
手術から1年と経過しておらず、世界的に見ても早い復帰だった。
後遺症などもなく、順調に回復している。
・和田毅
http://www.zakzak.co.jp/
2012年、スプリングトレーニングの合間に左肘に違和感を生じ、
オリオールズ傘下のマイナーリーグで様子を見たが、
4月21日、左肘の靭帯損傷が発見され、トミー・ジョン手術を受ける。
2013年5月に試合に復帰するも、今一つ戦果を上げられず、
メジャーに昇格することはなかった。
・藤川球児
http://mode-id.at.webry.info/
2013年5月、右腕に抱えていた爆弾が爆発する形で
シンシナティ・レッズとの試合を欠場。
6月11日にトミー・ジョン手術を受け、
2014年もしばらく手術の影響に苦しまされる結果となる。
・大塚晶文
http://number.bunshun.jp/
2008年1月にトミー・ジョン手術を受けるも、
その後の右腕の状態が思わしくなく、
再三に渡って手術とリハビリを続けることとなった。
2011年には試合に参加する機会に恵まれたものの、
実際に登板することはないまま現役を引退している。
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2015-03-14 06:49
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